事例集

ちょっと変わった事例の紹介

相続放棄と言えば、単に借金を相続しない事だと思われている人も多いかと思いますが、長く相続の仕事をやっていると、中には珍しい事例に遭遇することがあります。そんな事例を、いくつかご紹介しましょう。

事例-1 借金が無く、不動産が3つもあるのに相続放棄

相続財産 :不動産(土地・建物)が3カ所
被相続人 :母
相続人 :子

母が九州在住で、子が名古屋市に住んでいます。子は訳あって幼い頃に母と分かれて、ほとんど面識がありません。母が生きているのかどうかも知りませんでした。
ある時、九州の市役所の税務課から通知が来て、「お母さんが亡くなって不動産の相続が発生した。戸籍を調べたら相続人があなただけなので、今後の固定資産税の支払先を決める為に相続手続をして欲しい」というものでした。
これに対して依頼人は、「ほとんど面識の無い人の財産など受け取れない」と回答しました。それで市役所の役人は困ってしまって、「それなら相続放棄の手続をして家裁の通知書のコピーを送って欲しい」と言いました。もちろん、「本当に相続しなくていいんですか。まあまあの価格の不動産ですよ」という台詞も忘れなかったようですが、依頼人の意思は変わりませんでした。
世の中には、いろいろな考え方の人がいるということを、この時は痛感しました。私も相談に来られた時、「相続してすぐに売却して、現金に換えられたら問題ないんじゃないでしょうか」と提案しましたが、やはり依頼人の意思は固かったのです。
非常に珍しい事例だったので、とても印象に残っています。

事例-2 後から姉の相続放棄を保留

相続財産 :当初は借金が多く、後に不明
被相続人 :子
相続人 :両親

最初、借金が200万円ほどあるということで、単純な相続放棄の依頼だと思っていました。娘が亡くなって両親の相続放棄をして、その後、娘の姉の相続放棄をするという内容です。
ところが無事に両親の相続放棄が終了した後に問題が発生しました。実は、娘の死亡原因は医療事故が疑われていて、弁護士に相談に行ったら損害賠償請求の話が出てきたらしいのです。もちろん医者も抵抗しますから必ず取れるとは限りませんし、仮に取れたとしても金額がいくらになるかも分かりません。
とにかく姉まで相続放棄をしてしまうと相続人がいなくなって、誰も損害賠償請求が出来なくなってしまうので、とにかく相続放棄の期間の延長を検討することになりました。損害賠償の金額を見極めてから相続放棄をするかどうかを決めようということです。
最初の相談の時に、娘の医療事故についての説明を受けていなかったので、本当に驚きました。依頼人である両親も、「最初に話しておくべきだった。申し訳ない」と言ってくれましたが、やはり法律家に対しては隠し事は禁物です。この事例のように結果に影響を与えてしまうことがありうるからです。

事例-3 ローンの相続を避けるために相続放棄

相続財産 :不動産とリフォームローン
被相続人 :父
相続人 :長男

配偶者と3人の子供が相続人のケースです。不動産は長男が相続することで折り合いがついていました。問題はリフォームローンで、もちろん長男が支払っていくのですが、法的にはローン会社は法定相続人全員に請求できます。長男が支払っているうちはローン会社も黙っているでしょうが、もし何らかの理由で長男が支払えなくなった場合、他の相続人はローンの請求を拒否できません。
従って、このような場合、遺産分割協議で処理するのは実は危険です。遺産分割協議には不動産や預貯金などのプラスの権利の取得に対する法的な効力しかなく、ローンなどのマイナスの義務に対しては、例え遺産分割協議書に書かれていてもローン会社に対しては効力が無いのです。(意外と知らない方が多いので注意すべきポイントです)
従って、この事例のように、プラスの財産を受け取らない他の相続人は、相続放棄をしておかないと将来的には安心できないということになります。
依頼人も説明を良く理解して頂いて、長男以外は相続放棄をして頂きました。

事例-4 障害者の兄に全て財産を渡したいので相続放棄

相続財産 :不動産(土地2筆・建物1棟)・預貯金約50万円
被相続人 :父
相続人 :子二人

兄が上半身に障害があるので、財産は全て兄に譲りたいというのが妹の希望でした。
この場合、遺産分割協議で兄に譲ることも可能ですが、妹の希望で相続放棄をすることになりました。
妹は県外に住んでいましたが、父は名古屋市在住でしたから名古屋家裁に提出することになります。そのような事情もあって事務所に相談されました。
また、兄が各種名義変更の手続が困難ですから、相続放棄後の全ての相続手続も含めて依頼されることになりました。

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